手元供養と聞くと遺骨を使った供養方法を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は「遺骨なし」で行う手元供養という選択もあります。
さまざまな事情で遺骨を手元に置けない場合やすでに納骨を済ませた後でも、故人を偲び日常の中で心穏やかに過ごすための手元供養は可能です。
遺骨なしの手元供養では故人の写真や思い出の品を中心に据え、そこにミニステージやキャンドル小さな花などを組み合わせて供養の空間をつくるというスタイルが一般的です。
手紙やメッセージカードを添えることで、故人への気持ちを日々の生活の中で自然に表現することもできます。
このような空間は、仏壇のように厳粛なものでなくても構いません。
あくまで自分自身が落ち着いて手を合わせたり、話しかけたりできるような“心の場所”であることが大切です。
最近では遺骨がなくても手元供養ができることを前提とした専用のミニ仏壇や祈りのステージも販売されており、インテリアの一部と取り入れられるよう工夫されています。
遺骨なしの手元供養は精神的な負担を軽くし、供養という行為に対するハードルを下げてくれる存在でもあります。

















