手元供養において特別な意味を持つ遺骨のひとつが「喉仏」です。
喉仏とは首の骨の中でも特に綺麗に形が残ることが多い部位であり、仏様の姿に似ているとされることから古くから大切にされてきました。
喉仏を手元供養に用いることは故人との精神的なつながりをより強く意識できる方法であり、「この形を残したい」という家族の気持ちから選ばれることも少なくありません。
喉仏を残すには火葬の際に骨上げで丁寧に拾い、他の遺骨とは分けて保管しておくことが必要です。
その後適切なサイズの骨壷やミニ骨壷に納めて、手元供養用のスペースに安置することが一般的です。
喉仏は通常の遺骨に比べて形状が特徴的で、割れやすいため取り扱いには十分な注意が必要です。
保管する容器は衝撃に強く、湿気を防ぐ構造のものを選ぶとよいでしょう。
喉仏を保管することによって故人の存在をより近くに感じることができる一方で、気持ちの整理がつかないまま手元供養を始めてしまうとかえって心の負担になる場合もあります。
そのため手元供養を始めるタイミングは、家族の気持ちが落ち着き自分たちの想いをきちんと形にしたいと感じたときが望ましいといえます。


















