手元供養を行う中で、意外と見落とされがちなトラブルが「骨壷にカビが生える」という現象です。
大切な故人を身近に供養するために選んだ手元供養ですが、その供養の場がカビによって損なわれてしまうことは避けなければなりません。
カビの原因は、主に湿気と温度のバランスにあります。
特に日本の梅雨時や夏場は湿度が高く室内でも骨壷の内部やフタ周辺に湿気がこもりやすいため、カビの温床となりがちです。
遺骨自体が湿気を含んでいる場合もあり乾燥が不十分なまま密閉された状態で保管してしまうと、カビの発生を促進してしまいます。
手元供養と使用する骨壷は密閉性の高いものが多いですが、それゆえに定期的な換気や点検を怠ると内部に湿気がたまりやすくなります。
これを防ぐためには、まず骨壷を置く場所に注意を払いましょう。
直射日光が当たらず、かつ通気性の良い場所に設置することが基本です。
骨壷内部に乾燥剤を入れる、または防カビ剤を使用するなどの工夫も効果的です。
ただし化学薬品を使う際には、遺骨に影響を与えない成分を選ぶことが重要です。
定期的に骨壷の中を確認し、異変がないかどうかをチェックする習慣を持つことも大切です。


















